緩和ケアチーム便り

緩和ケアチーム便り

2017年

2017/05/16
緩和ケア便り 5月号

消化器内科 がんプロフェッショナル養成コース 鈴木健

2か月間の間、がんプロフェッショナル養成コースの一環として緩和ケアチームでの研修をさせて頂きました。また衛生病院様でのホスピス研修と、野中医院様での在宅医療研修も経験させて頂きました。ありがとうございました。

自分にとってこれまでの内科医としての短い経験の中では緩和ケアチームとは依頼する「先」のチームでした。今回の研修を通じて、いつも依頼する「先」であった緩和ケアチームの先生方やコメディカルの方々が、実際の現場で患者さんの状況を改善するためにどのようなポイントに目をつけて行動されているのかを見ることができました。このように今までとは違う視点からがん医療を見ることができたことが自分にとって今回の研修の最大の成果であり学びとなったと思います。

また今後自分が消化器癌診療の主科として主に化学療法を中心とした患者さんの治療に当たる際に、どのようにして緩和ケアチームの方々と協力させて頂ければよいかという点についても学ぶことができ、今後の糧となる研修となったと思います。主治医の責任とは重いものであり日頃の治療や知見の研鑽に全力を尽くすことは医師として当然のことであると思いますが、主治医もまた一人の人間であり常に全ての面において完璧であることは困難です。緩和ケアチームの方々と協力させて頂きながら、いかにして「一つの医療チーム」として患者さん一人ひとりへの利益を最大限にするかということを考えていかなければならないと感じました。

今回このような機会を与えてくださいました全ての方々に感謝致します。臨床、研究共にさらに研鑽を積んでゆきたいと考えておりますので今後とも宜しくお願い致します。

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