緩和ケアチーム便り

緩和ケアチーム便り

2011年

2011/11/08
緩和ケアチーム便り

中尾 重嗣
精神神経科

日足も短くなり秋の色が深まる季節となってきました。

私は今、慶応大学病院を離れ、遠く高尾の病院で勤務しております。早朝の通勤電車には登山客が多く、駅近くには紅葉も見られています。

研修医時代、某市中病院で勤務しておりました。自分のような若い医者でも必要とされ、忙しいながら充実感に溢れていました。そんな中、ある患者さんに、先生に会えて本当に良かったとお言葉を頂きました。自分では、治療がうまくいかず、歯がゆい思い、申し訳ない思いでいっぱいだったのですが。医師と患者は、同じ目標を持っているはずが、その思いがすれ違ってしまうことが多いような気がします。そのかたとお会いし、自分の考えを見直すきっかけになったのが、現在私が精神科という場所にいる理由になっています。

緩和ケア科では3か月という短い期間ではありましたが、充実した経験を積むことができました。周りの先生やその他多くの職種のかた、そしてお会いできた患者さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

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