緩和ケアチーム便り

緩和ケアチーム便り

2020年

2020/7/8
緩和ケア便り 7月号

がんプロ大学院2年生 慶應義塾大学病院 消化器内科 津軽 開

2020年5月1日から6月30日までの約2ヶ月間、緩和ケアセンターで研修させていただきました。

私は現在慶應義塾大学病院消化器内科の腫瘍グループに所属しており、未熟ながら腫瘍の患者さんの外来診療や入院診療に携わっています。また、医師4年目のときには3ヶ月間、悠翔会在宅クリニック川崎という在宅診療のクリニックで研修をし、川崎周辺の患者さんの在宅診療について経験しました。

しかし、癌診療を行う上で抗癌剤治療と同様に重要な緩和ケアについて、緩和ケア専門の先生方から直接指導を受けたことは今までなく、今回の研修は、緩和ケア科の先生方から直接、実際の診療テクニックや応対の仕方を学ぶ初めての機会として非常に楽しみにしておりました。

研修を通して、オピオイドの調整についての先生方の考えを学ばせていただいたのはもちろん良かったですが、身体的な痛みや苦しみを取り除くだけでなく、患者さんの不安を取り除くためのコミュニケーションのとり方をベッドサイドで勉強させていただいたことが非常に良かったと思っています。

緩和ケア科の先生方は、声のトーンやスピード、目線の高さなど、患者が安心して話ができるような雰囲気の作り方が非常に上手だと感じました。自分の病状の変化や今後の症状の悪化などで、病院に定期的に行くことを日々不安に思っている癌患者さんが多いであろう中で、自分がいかに少しでも安心を提供してあげられるような存在になるにはどうすればよいか、改めて考えさせられました。

薬剤的アプローチだけでなく、非薬剤的なアプローチに関しましても、この研修で得た経験を明日からの診療に活かして行きたいと思います。

緩和ケアセンターの皆様には、今後も日々の診療でお世話になることが多いと思いますが、その際には少しでもこの研修を通じて成長した姿を見せられるようにこれからも努力して参りますので、今後共何卒よろしくお願い致します。

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