緩和ケアチーム便り

緩和ケアチーム便り

2018年

2018/4/5
緩和ケア便り 4月号

伊藤病院 外科 大宜見由奈

今回、がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン(高齢がん患者に対する緩和医療実践コース(アドバンスコース)で2018年2月から3月の2か月間、緩和ケアチームにて研修をさせていただきました。アドバンスコースに関しては、他施設からの受け入れが初めてとお聞きしたのですが、橋口先生をはじめ、緩和ケアチームの皆様に丁寧にご指導いただき、貴重な経験を得ることができました。

外科医として日常診療でがん患者様と関わることが多い一方で、がん診療に必要な緩和ケアの知識が圧倒的に足りないことをこれまで自覚しておりました。今回、アドバンスコースに参加させていただき、身体症状・精神症状のコントロールや、診療以外の患者・家族のサポートを含めたトータルケアの重要性を実感いたしました。診療においては、疼痛・呼吸苦管理における薬剤の選択や個人の状態に合わせた使用量の調整、その後の評価方法など、細やかな診療を学ばせていただきました。

また、患者様の今後の症状変化や退院後の環境を見据えた診療・ケアなど、患者様に寄り添った医療を近くで拝見させていただくことができ、多くのことを学び、得ることができました。野中医院での往診や、衛生病院での緩和ケア病棟研修なども、同じ「緩和ケア」でも、それぞれ異なった段階での診療があり、また優先すべき事も少しずつ異なることを肌で感じることができました。

日常診療で主治医として治療に専念してしまうことが多く、見落としがちであった患者背景やトータルケアの重要性を再認識することができ、実りの多い研修でした。今回の研修で得たものを心に留め、日々の診療に活かしておきたいと考えております。

ご多忙の中、ご指導いただきました慶應病院緩和ケアチームの皆様、野中病院・衛生病院の先生方、スタッフの皆様に御礼申し上げます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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